エアコンの専用コンセントが無いと、取付はお断りしています。
10年以上前だと、部屋のコンセントから延長コードで電源を取って使用することも普通にあったと思うけど、近年ではまず取付しない。
何故かというと、火災事故がけっこう起きているからなのだ。
エアコンは部屋の高い所に付けるけど、室内の既設のコンセントは床に近い下のほうにあるわけで、ほとんど延長コードを使って繋げる訳だ。
この部屋のコンセントはほとんど、一つのブレーカーから分岐されて、電灯とか他のコンセントとかも同じ回路から分岐されている。
エアコンはだいたい10アンペアくらいの消費電力で、20アンペアのブレーカーの半分を使ってしまう。
エアコンを使っているときに、この回路の他のコンセントでドライヤーとか、電気ヒーターとか使うとほぼ20アンペア近くこの回路に流れる訳だ。
で、この時に仮に19アンペアでブレーカーは落ちない範囲の電気が流れてるとした場合、コンセントが熱を持ってしまう。
何故かというと、コンセントは125V15アンペアが限度。これってコンセントに表示されてたりする。
100Vだとおよそ18アンペア程度になるだろうか。
なので、容量オーバーになってしまう。
コンセントが熱を持つと、だんだん焦げてきて、ひどくなると電線が溶けてしまう。
もう、火災寸前だ。
こんな事が原因で、各エアコンメーカーが施工説明書に「電源は、専用回路を設ける事」と記載するようになった為、施工業者は専用コンセントが無いと取付できなくなった訳だ。
近年、色々な家電にこのような施工説明が記載される事が増えた。
エアコンをはじめ、浴室暖房乾燥換気扇、IHはもちろん、乾燥機付き洗濯機等々。
案外、電化製品による火災事故って多い。
お気をつけ下さいね。